目に見えないものの大切さを子どもたちに伝えていく|#24 our ocean 田島伸二さん インタビュー

夏休みのマンモススクールは、これまでに本誌に登場した、その道のスペシャリスト・先生たちのインタビューを振り返ります! 「storyteller」をテーマにした no.24のインタビューは、 作家の田島伸二さん。『大亀ガウディの海』で 、大海に棲む生き物たちが放射能汚染で追われる叫びを描いた、田島伸二さん。出版から20年経った現在、私たちがいま考えなければならない海のことについてお話いただきました。
「「水に流す」という言葉があります。日本は古来より「汚いもの、やっかいなものは水に流す」という文化を築いてきました。しかし捨てられた汚水を全部受け止めているのは、海に棲んでいる無数の生きものたちです。水に流したつもりでも、その汚いものをまずプランクトンが食べ、プランクトンを小さな魚が食べ、それをイワシやアジが食べ、それを大型のブリやマグロが食べ、さらに人間たちが 食べていく食物連鎖を繰り返していきます。放射能汚染の濃度はどんどん濃くなっていくばかりで、海水で希釈するなんてことはありません。自然というのは本来、自ら修復できる不思議な力をもっています。山 に生えている木の葉は落ちると、自然に分解されて土に還り、そしてふたたび養分となって山の木々を育てていく。そして豊かな養分を海へ流しつづけていく。しかし人間は、もとの自然には決して循環できないことをしているのです」
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目に見えないものの大切さを子どもたちに伝えていく|#24 our ocean 田島伸二さんインタビュー
https://www.mammothschool.com/2012/03/shinji-tajima/