刺し子で作る湯たんぽカバー

刺し子とは、雪国に住む人々が長く伝えてきた刺繍のひとつ。擦り切れるまで着た着物を、はぎれを重ねながら縫い直し、野良着や座布団カバーに。亀甲や麻の葉など糸の描く模様もかわいらしく、限られた布を大切に使うために生まれた生活の知恵です。
木枯らしの吹く季節には、針仕事が似合います。刺し子を使った冬小物を、セキユリヲさんと上原かなえさんが教えてくれました。古着のシャツをリメイクしてつくるのは、かわいい湯たんぽカバーです。
1.いらなくなったネル素材のシャツを湯たんぽよりやや大きめに切り、ポケットを外します。同じ形にタオルも切ります。
2.中表にシャツ生地とタオルをあわせたら、ぐるりと一周縫い合わせます。
3.表に返し、ボタンの開く部分にダイヤ模様を刺していきます。そのとき裏地のタオルも一緒にすくうように刺します。
4.最後に一番上のボタンを取り、その部分ともう一方に小さな穴をあけ、リボンを通したらできあがり。
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