《小ざるのジジ》 1950/1999 所蔵:公益財団法人児童育成協会 こどもの城

ブルーノ・ムナーリのファンタジア 創造力ってなんだろう?

「ファンタジア」とは、ブルーノ・ムナーリが好んで使った「自由な発想の能力」を指す言葉。10月20日よりヴァンジ彫刻庭園美術館にて、「ファンタジア」をテーマにした企画展「ブルーノ・ムナーリのファンタジア 創造力ってなんだろう?」 が開催されます。
ブルーノ・ムナーリ(1907‐1998)は絵画や彫刻、絵本や子どものための遊具、グラフィックデザイン、プロダクトデザインなど、幅広い活躍で世界的に知られるイタリアの作家です。1945年、5歳の息子アルベルトへの誕生日プレゼントに、ムナーリは絵本を創作しました。そしてそれ以降、子どもの感性をより豊かにするために、さまざまな趣向をこらした絵本や遊具、美術教育のプログラムを発案していきます。ムナーリにとって、子どもはいつも特別な存在でした。なぜなら子どもたちのなかに、ムナーリは未来の社会があるとつよく信じていたからです。
本展では「ファンタジア」をキーワードに、アートやデザインの枠におさまらないムナーリの作品と、直接さわって遊ぶことができる絵本や遊具が展示されます。またムナーリが発案し、世界各地で子どもたちと行ったワークショップ「木をつくろう」「直接の映写」「コラージュ」「さまざまなかたち」「テクスチャー」の5つを会期中、美術館で実際に体験することができます。私たちの社会や身近な生活にとって大切な「ファンタジア」を、創造力あふれた遊びの体験を通してぜひ感じとってください。
ブルーノ・ムナーリのファンタジア 創造力ってなんだろう?
会期:2013年10月20日(日)─ 2014年3月25日(火)
会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館
静岡県長泉町東野クレマチスの丘(スルガ平)347-1
http://www.vangi-museum.jp/

『mammoth』no.21「furure」特集号(2011年9月発行) のポスターページでは、ブルーノ・ムナーリの作品を紹介しています。