制作:きりん果 写真:藤原美保子

毎日が楽しくなるオリジナル暦をつくろう

新しいカレンダーを探す時期になりました。あっという間に過ぎてしまう1日を、大切な日にするために。ちょっと風変わりなカレンダーの作り方を、オリジナルの文具や本を製作する、きりん果さんに教えてもらいました。メモをつけたり外したりできる「クリップのカレンダー」、テープで作る細長い「ロール・カレンダー」、拾ってきた石に数字を書いて並べる「石のカレンダー」など、ちょっと違った一年を過ごせそう。
─ カレンダーはもちろんただの印で、暮らしの痕跡でしかない。けれども、その後ろにどれだけの物語がねむっていることか。また、未来のカレンダーには、夢と希望がある。そう思うと、ふだん何気なく使っているカレンダーというものがすこし愛おしくなった。カレンダーはわたしたち一人ひとりの暮らしと想いをあらわすメディア。だから、もっといろんな形や使いかたがあったらおもしろいと思う。(きりん果)
【クリップのカレンダー】
フェルトの上で、たくさんのクリップが踊っている。メモをつけたり外したり、あれこれ予定が変わっても大丈夫。自由な使いこなしができるカレンダー。» 写真
材料:
好きな書体の数字・フェルトの生地・刺繍糸・布テープ・目玉クリップ(小)
つくりかた:
1 好きな書体の数字を、新聞や雑誌、製品パッケージなどから集める。
2 フェルトに曜日を刺繍し、まわりを布テープなどで飾りつける。
3 フェルトに目玉クリップを縫いつける。※クリップの間隔を広めにとるのがコツ
4 その月の暦にあわせて、クリップに数字を挟み込む。
5 予定のある日は、メモに予定を書き込んで数字とともに挟み込む。
マンモス 13号では、テープで作る細長い「ロール・カレンダー」や、拾ってきた石に数字を書いて並べる「石のカレンダー」(上の写真)など、他にも楽しいカレンダーを紹介しています。
きりん果
画家nakabanとグラフィックデザイナー中林麻衣子のふたり組。オリジナルの文具や本などを製作・販売している。近作は絵本『67』『habitat』など。http://www.kirinca.info/