Illustration: Takashi Nakazumi

ハナレグミの音楽とみそ汁

家族みんなで歌って踊れるハナレグミの曲『どれみれげえ』。ファラオの王さまが登場したと思いきや、みそ汁の作り方までわかってしまうという、突き抜けた“楽しさ”に満ちています。「音楽は、好きになるのに恥ずかしさを超えなくちゃいけない瞬間があると思うのね。ひとりだけ大きい声を出しちゃって恥ずかしいだとか、音をはずしちゃったからかっこ悪いとかあると思うんだけど、それをどれだけ逆にもっていって、突き抜けられるか」と話すハナレグミ。この曲を歌う時のアドバイスは、「大騒ぎでいっちゃおう!そして曲にあわせて“みそ汁”を作ってみよう」ということ。
音楽は、切なさや楽しさといった、感情の揺れや高まりを与えてくれるもの。日頃のみそ汁作りも、子どもと一緒に歌って踊ってしてみましょう。「楽しいときっていうのは、なににも代えられない強さっていうか。それを感じている自分はたしかなものだからね。僕にとって、なによりもたしかなもの」。歌を歌いリズムをとりながらのみそ汁作りは、日常生活で隠れてしまいがちな楽しいという気持ちをもう一度再認識させてくれるかもしれません。音楽でふだんの生活の“楽しさ”を実感することは、自分にとって信じられるたしかな存在を日々実感することでもあるのです。
どれみれげえ』が収録されているCD『ドレミでうたおう』は、333Discsより発売されています。
See also: Mammoth no.12