昔話は自然と人間のつながりを感じさせてくれるもの|#23 storyteller 小澤俊夫さんインタビュー

夏休みのマンモススクールは、これまでに本誌に登場した、その道のスペシャリスト・先生たちのインタビューを振り返ります! 「storyteller」をテーマにした no.23のインタビューは、日本の昔話を研究している文学者の小澤俊夫さん。口で語られて耳で聞かれ、何百年と伝えられてきた昔話の魅力についてうかがいました。
「昔話を語るうえでいちばん大切なことはなんだと思いますか? それは、大人が子どもの耳に「生の声」で聞かせることです。なぜかというと、人類の歴史のなかで、目で読む文学、たとえば絵本のようなものが登場したのは、ごくごく最近。中世には絵巻物のようなものがあったかもしれませんが、それはお金持ちだけのもので、大多数の田舎の家の人たちは、囲炉裏端でおじいちゃんやおばあちゃんが子どもを膝に乗せて昔話を語った。それで子どもたちは育ってきたわけです。膝の上で、うんと身近なところでしゃべるから、子どもたちは語り手の体温や呼吸を感じる。その距離で接しているから、本当に自分が相手にされている、愛されているということがいつの間にか実感できる。そこが大事だよね」
インタビュー全文はこちら。
昔話は自然と人間のつながりを感じさせてくれるもの|#23 storyteller 小澤俊夫さんインタビュー
https://www.mammothschool.com/2011/09/interview-toshio-ozawa/