MAMMOTH KIDS × ARTIST vol.10 建築家・デザイナー加藤匡毅さんと一緒に自分でデザインした理想の家をつくろう!

雨風をしのぐ屋根があり、外敵から守る壁がある。それが私たちの住まいづくりの原点。そう、家は私たちが安心して暮らすことのできる空間です。今回は、建築家・デザイナーの加藤匡毅さんと、大工さん気分で自分だけの家をつくります。壁のデザインを考えて、光を入れる窓をつくって… 頭で思い描いた理想の家を、自分の手で建ててみよう!
My First House Workshop 自分の住み処をデザインする
建物の設計や家具のデザインなど、人が快適にコミュニケーションをとれる空間づくりを手がける建築家の加藤匡毅さん。そんな加藤さんにならって、子どもたちが家づくりに挑戦! 紙筒や障子紙、マスキングテープや色紙など、紙の素材を使って自分だけの家をつくりました。
「大人だったら、構造物としての家をつくろうとしがちですが、子どもたちは違いますね。自分のライフスタイルが壁のデザインに素直に表現されているのが印象的でした。子どもにとっては、家のなかにある家具や窓、時計など、日常的に見ているものすべてが「家」っていう認識なんですね。自分が子どものころ、テーブルの上に布団をかけて、その空間のなかに入って遊んでいたことを思い出しました。内側には自分の好きなものを並べて…。自分の身のまわりのものがひとつの空間にある心地よさを「家」だとすると、今回のワークショップでも「家」の感覚を楽しく感じてもらえたかなと思います。
大切なことは、自分の住んでいる空間をいじらせてもらうこと。家のなかに好きに色を塗ってもいい壁を設けたり、子どもが自由にできる、とっておきの場所をつくれば、家ともっと仲良くなれるはず。実際に手でふれたり、手先を動かしてものづくりをする感覚も、忘れないでほしいですね。」
外から光が入るように穴をあけたり、カラフルなテープや色紙で壁をデザインすると、家族や友だちを招きたくなる小さな家が完成。自分でつくった家の窓から眺める風景はどんなでしたか?
加藤匡毅 
建築家・デザイナー。隈研吾建築都市設計事務所、IDEE、GEOGRAPHを経て、2012年より設計・デザイン事務所PUDDLEを設立。プロダクトからカフェ・住宅・オフィス、宇宙エレベーターまで普遍性と経年変化をテーマにデザインを行う。「宇宙エレベーターデザインコンペ」最優秀賞・特別賞、グッドデザイン賞受賞。 www.puddle.co.jp

mammoth No.30 HOUSE Issue 収録