佐々木愛 初の作品集『Landscape Stories』

ロイヤル・アイシングを使った白い壁画や絵画などを描くアーティスト、佐々木愛さんによる作品集『Landscape Stories』が出版されました。本誌『mammoth』23号 storyteller 特集のイラストでも登場している佐々木愛さん。これまでに、砂糖細工用の素材、ロイヤル・アイシングを使った白い壁画と、色彩あふれる絵画を描いてきました。本書は約10年間に制作したこの二つの手法の代表作を収録する初の作品集です。
佐々木 愛『Landscape Stories』
出版社:NOHARA
収録作品点数:58点
刊行日:2014/7/8
価格:¥3,456(税込)
詳細はこちら:http://www.nohara-publishing.com/all/_landscape_stories/
【書籍紹介】
 佐々木愛(1976—)はこれまでに、砂糖細工用の素材、ロイヤル・アイシングを使った白い壁画と色彩あふれる絵画を描いてきました。本書は約10年間に制作したこの二つの手法の代表作を収録する、佐々木愛の初の作品集です。
 佐々木は2005年より国内外の各地で滞在制作をし、その土地の風景や神話、装飾との出会いから作品をつくり出してきました。夜の靄に包まれた樹々、森へと還る船や渡り鳥など、土地固有の古い断片に目の前の広がる風景を融合させた、夢のなかを浮遊するような透明感をたたえるイメージが広がります。それらは佐々木だけの世界を超え、みる者に忘れていた記憶を呼び覚ますかのようです。
 人を包み込むほどに大きく白い壁画は、滞在した場所で制作され、基本的にその場所から移動することはなくほとんどが展覧会だけの期間に存在するものです。
 本書では表紙に、この白い壁画世界を再現する特別な加工を施しています。
[寄稿]管啓次郎(詩人、比較文学者)、松井みどり(美術評論家)