mammoth 15

冬に元気になる動物は?

木枯らしが吹く寒い冬、動物たちはどのように過ごしているのでしょう? マイナス10度以下になるのも珍しくないという北海道、旭山動物園で見ることのできる冬こそ元気になる動物について紹介します。
まずは北極圏に生息するという、ホッキョクグマ。真っ白な毛に覆われ、雪の上を歩けるように足の裏にも毛が生えています。雪の中で元気に遊ぶ姿や、気持ち良さそうに眠る姿は、冬ならではの光景です。同じく北極圏に住むホッキョクギツネも、全身真っ白な毛に覆われています。なんとマイナス70度の寒さまで耐えられるそうです。ハリー・ポッターの映画でおなじみのシロフクロウも、羽毛は真っ白。毛の色は、動物たちが生息する環境と密接に結びついているのがわかります。
北海道で見ることのできる、エゾジカやゴマフアザラシも元気な姿をみせてくれます。動物園にある「エゾジカの森」には、高さ6mの築山があります。雪がつもった築山に登る様子は、山で見ることのできる野生動物本来の動きです。
雪景色にはペンギンもよく似合います。旭山動物園といえば、冬のペンギンの散歩が人気ですが、これはキングペンギンという種類。一方で、寒さが苦手なペンギンもいるそうです。もともと南米チリに生息しているフンボルトペンギン。暑さに強く、寒さに弱いので、冬には動物園でも暖房のある室内で過ごしています。ちょっと意外ですね。
私たちにとっては寒くて厳しい冬も、北国の動物にとってはうれしい季節。地球上にはさまざまな環境があり、いろんな動物が暮らしていることを、冬の動物園で実感してみましょう。
旭山動物園 http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
» マンモス15号「家族でどうぶつ学習」