おんぶ、にらめっこ、正座。日本古来の文化に潜んでいた教育|#25 japon 山折哲雄さん インタビュー

夏休みのマンモススクールは、これまでに本誌に登場した、その道のスペシャリスト・先生たちのインタビューを振り返ります! 「japon」をテーマにした no.25のインタビューは、宗教学者の山折哲雄さん。おんぶ、にらめっこ、正座、なにげない日常のなかにたくさん隠れていた、日本ならではの教育のヒント。いまと昔の日本の教育をくらべて思うことについてお話いただきました。
「我々が子どものころには、「にらめっこ遊び」というのがありました。笑ったほうが負けっていうね。なぜこの遊びが生まれたのか、その起源を探ったのが柳田國男という民俗学者です。柳田さんによると、昔の村共同体に、よその村の子どもがやってきた時、子どもたちの中心人物、つまりガキ大将がすっとんでいって、「待て」と両手を広げて通せんぼし、グッと睨みつける。それで相手がどんな人間なのかを見極めるわけです。悪いやつじゃないと思えば受け入れる。笑いが起これば和解成立です。見知らぬ人に対するときに、最初にやるべきことは「睨む」こと。それは信用することでも、疑うことでもなく、その前の段階といっていい。相手が何者か、どんな人間なのかを見極める段階です。初めて会った人と目を合わせるのは、実際勇気がいることです。睨みあった結果、見るほうと見られるほうが対決する。いわば精神の格闘技です。本来の日本の教育では、そういう人間の力量や態度を鍛える教育がおこなわれていた」
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おんぶ、にらめっこ、正座。日本古来の文化に潜んでいた教育|#25 japon 山折哲雄さんインタビュー
https://www.mammothschool.com/2017/01/tetsuo-yamaori/