《読めない本》試作 1955年、パルマ大学CSAC
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神奈川県立近代美術館 葉山「ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ」

ブルーノ・ムナーリの作品を紹介する企画展「ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ」が、4/7(土)より、神奈川県立近代美術館 葉山にて開催されます。画家、彫刻家、グラフィック・デザイナー、インダストリアル・デザイナー、発明家、著述家、子どもといっしょに遊ぶ人――あらゆる肩書きを持つ稀代の表現者ブルーノ・ムナーリ。本展は、その全生涯にわたる作品約320点を紹介する日本最大の回顧展で、そのうち約150点が日本初公開となります。未来派に関わっていた時代の作品、そして晩年の絵本原画など、これまで日本であまり知られてこなかったムナーリを知る絶好の機会となっています。
会期中は、ムナーリの絵本や遊具を手に取ることができる場を設け、ムナーリ自身が考案したワークショップを開催することで、言葉を超えるムナーリの表現や思想に触れることができます。ギャラリートークやワークショップなどの関連イベントも行われます。詳細は公式ページにてご確認ください。
ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ
BRUNO MUNARI Conservare lo spirito dell’infanzia
会期:2018年4月7日(土) – 6月10日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 葉山(神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1)
開館時間:午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(4月30日は開館)
詳細:http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2018/munari/index.html
ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)
ミラノ生まれ。1930年代にイタリア未来派の一員として最初期のキネティック・アートでありモビールの先駆けとなる《軽やかな機械》そして《役に立たない機械》を発表、あわせて広告や雑誌のデザインを手がける。第二次世界大戦後は具体芸術運動やプログラム・アートといった、20世紀前半の抽象画から続く現代美術の先端と密接に関わり、同世代の芸術家とも広く交流を持った。くわえて画期的な素材としかけを用いた絵本の制作、照明や家具といったインダストリアル・デザインの仕事も数多くこなす。晩年は独創的な子ども向けのワークショップを考案し、遊具も発表。日本にも少なからずゆかりがあり、美術評論家の瀧口修造や作曲家の武満徹らと交流している。1998年ミラノ没。