「感じる」体験が子どもの心を変えていく|#21 Future 佐治晴夫さん インタビュー

夏休みのマンモススクールは、これまでに本誌に登場した、その道のスペシャリスト・先生たちのインタビューを振り返ります! 2010年の本誌リニューアル 第1号目(no.21)のインタビューは、理論物理学者の佐治晴夫さん。「未来」をテーマにした本誌に合わせて、「感じる」体験が子どもの心を変えていくということについてお話していただきました。宇宙、科学、数学、宗教、哲学、自然、詩、幅広い知識を頭の引き出しに携え、私たちにわかる言葉で宇宙と人のつながりを教えてくれます。佐治先生が小学校でおこなった授業のお話を通して、「感じる」こととは何か、一緒に考えてみましょう。

「いまの教育の問題点は、「理解させる」ことにウエイトがかかりすぎていること。むしろ「感じさせる」ことの方が私は大事だと思っている。厳密に言えば「理解できれば感じられる」のですが、教科書や本を読んでわかったつもりになってしまう子どもが実に多い。小学校の授業現場では、1クラスにだいたい1人か2人は、非常に物知りの子がいます。「虹はなぜ7色なの?」と聞けば、「太陽の光のなかに7色の光があるから」とはっきり答える。しかし、「だからキレイなんだね」という答えまでにはいかない。なぜ、「感じる」ことが大事なのかというと、私は理論物理の人間ですが、宇宙の研究をする際にも「感じる」ということが本当に大切な出発点だと感じるからです。東京大学にいた時、遅くまで実験をして夜中に研究室の外に出ると、街はひっそりとしている。その時、暗い宇宙空間のなかで、地球が音を立てて動いているように感じる瞬間がありました。ドイツの詩人・リルケがそういうことを詩『秋』のなかで書いていましたね。どこからともなく木の葉が1枚散っていく、この地球も重い宇宙空間の静寂のなかを落ちていく、どんどん落ちていったその先には、それを支えてくださる限りなくやさしい2つの手がある、というような意味の詩でした。2つの手とは神の手のことでしょう。私の授業でも、そういうことを感じられる子どもの感性が育ってくれればと、いつも思っています」

インタビュー全文はこちら。
「感じる」体験が子どもの心を変えていく|#21 Future 佐治晴夫さんインタビュー
http://www.mammothschool.com/2016/06/haruo-saji/

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