ガーデナー 上野砂由紀|自然や植物に寄り添い、何年もかけて土をつくる

「土」をテーマにしたmammoth “Soil”特集の巻頭インタビュー。第2回は、ガーデナーの上野砂由紀さんにお話を伺いました。

– 私たちガーデナーにとって、土づくりはとても大切な作業です。土は植物にとって欠かせないもの。そのなかには水や栄養などいろいろなものが入っていて、植物はそれらを吸収して、根や茎を伸ばし、花を咲かせます。土によって花の咲きかたや野菜の味が変わってしまうほど、植物の成長を左右します。

理想的な土はフカフカしていて、手で握るとほどよく固まりボロボロと崩れていくような感触です。たとえば粘土質な土質のよくない場所で庭をつくる場合は、赤玉や黒土などを混ぜて、さらに腐葉土や有機堆肥を漉きこみ、いい土に改良します。でも、植物によって好きな土は違います。土の少ない岩場で育つ高山植物であれば、軽石を足して、水はけをよくしてあげます。植物がもともとどのような土地に生えていたのか、知る必要があります。

とはいえ、がんばってもうまく育たないときも。自然のものは思いどおりにはなりません。何年もかけて、自然に寄り添うように土をつくり、植物を育て、庭はできていきます。私たちの心も自然に育てられていくんですね。

子どもには、まずは土に触れるきっかけをつくってあげてください。それは親の役割。子どもは基本的に土遊びが大好き。土を掘って球根を植えたり、プランターで野菜を育てたりすると大喜びです。育てるのが無理なら、花畑などを見たときに「土がいいからきれいな花が咲くんだよ」と話すだけも十分。「土って大事なんだな」と、子どもは興味をもってくれますよ。

上野砂由紀(うえの・さゆき)
1974年、北海道生まれ。大学卒業後、アパレル会社に就職したが、2000年、思い立ってガーデニングを学ぶためイギリスへ留学。帰国後、家族とともに実家の農場内で庭づくりを始めた。上野ファームと名づけ、一般にも公開。

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