YOKAI NO SHIMA 人は神となり、妖怪となる

豊かな自然をもち、四季の移り変わりがある日本には、古くから伝わるたくさんのお祭りがあります。人びとは仮面をかぶり衣装をまとい、神や妖怪、鬼や動物へと姿かたちを変えて、舞いや踊りを行いながら、豊作を祈り、春の訪れを祝い、無病息災を願ってきました。
写真は、長崎県、福江島、狩立で見られる「オネオンデの踊り子」 。フランス人写真家のシャルル・フレジェさんは、写真集『YOKAI NO SHIMA』のなかで、日本に受け継がれているお祭りと、そこに登場する仮装した「YOKAI」の多様性を映し出しています。それは、どこかユーモラスで、少しおどろおどろしい、キャラクターにあふれた愛くるしいものばかり。その存在を怖れ敬うだけでなく、身近に感じ寄り添いながら生きる日本人らしさを見ることができます。
» mammoth No.33 Fantasy Issue | 君の、ファンタジーの扉を開こう!