長新太「おやすみぼくのむぎわらぼうし」(鈴木出版)より 1973年

ずっと長さんとともに -長新太が描いた子どもの本- ちひろ美術館・東京

ちひろ美術館・東京にて、企画展「ずっと長さんとともに -長新太が描いた子どもの本-」が開催されます。惜しくも2005 年に世を去った絵本画家・長新太は、第二次世界大戦後の日本の児童文学と絵本の隆盛期に活躍し、さまざまな子どもの本にその足跡を遺しています。本展では、11人の作家と長新太自身が物語やことばを手がけた作品を取り上げ、長新太が描いた子どもの本の絵を展示します。40年以上にわたり長新太が子どもたちに届けてきた作品のなかから、選りすぐりの原画約100点を展示します。子どもの本を舞台に繰り広げられた個性豊かな 11人の作家とのコラボレーション、そして長新太独自のユーモアに満ちたナンセンスの世界をお楽しみください。
ー 文と絵をひとりでかく場合、文だけ読んだり、絵だけみたりしたぶんにはどうということもないけれど、いっしょにしてみると、なんともいえない魅力がある―というのがいいのではないだろうか、とわたしは思っています。これは、まんじゅうの皮とあんこの関係によく似ています。(中略)文と絵の相乗作用が肝要なのです。文と絵が、自己主張しすぎてはいけないわけです。皮の厚さが十五センチ、あんこがバレーボールくらいの大きさのまんじゅうになっては、いくらなんでも困りますからね。ー(長新太 1974年)
企画展「ずっと長さんとともに -長新太が描いた子どもの本-」
会期:2013年8月7日(水) ~10月27日(日)
会場:ちひろ美術館・東京
〒177-0042 東京都練馬区下石神井4-7-2
ウェブサイト:http://www.chihiro.jp/tokyo/