photo: Mie Morimoto

アーティスト mimoeさんと切り絵で海を表現しよう!|MAMMOTH KIDS × ARTIST vol.4

何の変哲もない一枚の紙に、はさみをいれ、さまざまな世界を生みだす切り絵。今回の先生は、切り絵画家としても活躍しているアーティストのmimoeさん。さまざまな素材を使って切り絵作品を制作するmimoeさんと一緒に、子どもたちが海のなかを想像して、海の生きものを切り絵で表現します。
どこか懐かしいぬくもりを感じられるmimoeさんの作品。今回はそんなmimoeさんと、私たち生きものの「母なる海」をテーマに、海で暮らす生きものを切り絵で表現することに挑戦しました。
「もともと黒い紙だけを使って切り絵をしていましたが、 あるとき、写真を切ってみたら、予想のつかない世界が生まれ、それがおもしろくて写真も切り絵の素材として使うようになりました。色紙の切り絵と違い、意外な色味や風景があり、予想外のハプニングが起こるので、毎回、仕上がりを楽しみに作品づくりをしています。旅先で撮影した写真を使った作品では、その土地の空気感やそこでの思い出が切り絵になり、味わい深い作品に仕上がります。
今回は「海」がテーマということで、海の写真で海の生きものをつくったら、おもしろいものが生まれるのでは…と思いました。写真には、本当にそこにあるブルー、絵の具では表現できないたくさんのブルーがあり、それらを素材に、子どもたちは次々と海の生きものを生みだしていきました。慎重に写真の組み合わせを考えてつくる子もいれば、イルカや小さな魚など、かわいいものばかりつくる子もいましたね。普段子どもとふれあう機会が少ないので、とても新鮮で刺激を受けました。作品づくりではカッターを使うことがほとんどですが、今日は子どもたちとはさみ で作品をつくったことで、はさみを使用すると直感的に表現できるということに気づきました」
つくった切り絵を壁に貼り、できあがった海を見つめるmimoeさんと子どもたち。写真に光が反射して、まるで水中からキラキラ輝く太陽の光を浴びているような、そんな感覚になりました。いろんな生きものが暮らす、にぎやかな海。海の生きものたちがいつまでも幸せに 生きられますように…。そんな願いもこめられたワークショップになりました。
mimoe (みもえ)
1985年、東京生まれ。イラストレーター、デザイナー、切り絵画家。桑沢デザイン研究所卒業後、フリーランスで活動中。現在は、アパレルブランド Porter Classicのアートワーク、グラフィックデザインも手がけている。 www.mimoe.jp
※ 3月15日より20日まで、西宮阪急4階エスカレーター横 ステージ36にて、mimoeさんがつくった海の生きもの作品が展示されています。みんなで海の生きものをつくって、一緒に海を完成させましょう!随時参加できます。
» アーティストmimoeさんと切り絵で海を表現しよう!|マンモススクール @ 西宮阪急